熊谷 徹 連載記事リスト   電気新聞 ワールド・レポート ドイツ編       

番号 月日 タイトル 内容
2000年 1 9月20日 揺れるドイツ電力市場(上) 1998年にドイツがEUの指令を受けて実施した電力市場の完全自由化は、この国に何をもたらしたのか。大口需要家、個人顧客の反応、電力会社間で急速に進む合併、新興電力販売会社イエローの実態などについて、現地からリポート。


全文
9月21日 揺れるドイツ電力市場(中)
9月22日 揺れるドイツ電力市場(下)
2001年 5月9日 使用済み核燃料の廃棄問題 使用済み核燃料の容器をドイツの原子力発電所からフランスの再処理施設に運搬するたびに、ドイツではデモが頻発する。核廃棄物の最終貯蔵施設をめぐる議論にも言及。
7月4日 自由化に揺れる電力業界 2000年のドイツ電力業界では、需要が増えたにもかかわらず、激しい競争のために売上高が減少した。ドイツ電力業界は、合理化によるコスト削減を迫られているが、同時に電力価格は底を打ったと見て市場の安定化を期待している。
8月29日 ドイツ政府、熱電併給発電所
増設を義務付け
シュレーダーは、熱電併給発電所(KWK)の増設と近代化を、多額の補助金によって促進する法律を施行させた。目的は、CO2の排出量を2010年までに2300万トン削減することである。だが補助金はKWK税として電力料金に加算されるため、需要家にとっては電力市場自由化による節約効果が相殺されることになり、電力業界ではKWK税に強く反対している。
10月24日 ドイツの原子力発電所と
テロ攻撃時の安全性をめぐる議論
同時多発テロが引き金となって、航空機を使ったテロ攻撃に対する原子力発電所の安全性をめぐり、議論が白熱化。ドイツの原子炉格納容器は戦闘機が発電所に墜落した際の衝撃には耐えられるが、ジャンボ・ジェットが突入した場合の耐久性については未知数である。全文
12月19日 ヴァッテンファル社のBEWAG社買収で
ドイツ第三の電力会社誕生へ
スウェーデンの国営電力会社ヴァッテンファル社は、ベルリンの電力会社を手中に収めることによって、ドイツにRWE,EONに次ぐ第三位の電力会社が誕生することになった。欧州大陸に果敢に進出するヴァッテンファル社の買収戦略をリポート。全文
2002年 3月6日 ミュラー経済大臣の苦悩 ドイツの電力会社EONが、ドイツ最大のガス輸入会社ルールガスを買収する申請を、経済大臣に提出した。当時経済大臣だったミュラー氏はRWEやEONの前身であるVEBA社で長年勤務したことから、申請にどのような決定を下しても微妙な立場に置かれる。予想通り、ミュラー氏は決定を政務次官に任せることを決めた。
10 3月19日 ドイツのオール電化事情 ドイツの台所の主役は、圧倒的に電気を使ったクッキングヒーターである。電気による調理台の歴史と現状をイラスト入りで紹介。
11 5月8日 託送料金めぐり激しい議論 完全自由化されたはずのドイツ電力市場だが、託送料金には最大300%もの格差がある。ドイツ連邦カルテル庁は、料金を不当に引き上げている会社に対して調査を開始した。電力業界は、自主規制によって託送料金の地域格差解消に取り組む方針。全文
12 7月3日 環境税をめぐる論争 シュレーダー政権が導入した環境税によって、電力市場自由化による節約効果は相殺されている。政府は環境税がエネルギー消費を減らしていると主張。同時に環境税収を社会保障コストの削減に回すことによって、ドイツ経済の競争力を高めることができると主張するが、電力業界からは一日も早く廃止を求める声が強い。
13 8月28日 再生可能エネルギーの行方 ドイツ政府が2000年に施行した再生可能エネルギー促進法によって、風力発電や太陽発電に関しては多額の補助金が出されるようになった。このため、電力消費量の中に再生可能エネルギーが占める比率は3年間で5・2%から7・3%に増加。電力業界からは、補助金を需要家に払わせるのではなく、国家予算から捻出するよう求める意見が強い。全文
14 10月23日 第二次シュレーダー政権の
エネルギー政策を占う
シュレーダー政権は、総選挙で辛勝した後、ノルトライン・ヴェストファーレン州のクレメント首相を、労働・経済大臣に任命した。また再生可能エネルギーは環境省の担当になった。電力業界出身で、この産業について造詣の深かったミュラー氏が経済大臣の座を退いたことは、電力業界にとっては大きな損失である。全文
15 12月28日 欧州委員会の送電部門の
法的分離決定に難色
欧州委員会が合意した、EUエネルギー市場の自由化提案が、送電線運用者を2007年までに、法的に分離することを義務付けたことについて、ドイツの電力業界からは、強い反発が出ている。900社の企業がひしめきあうドイツでは、法的分離なしでも自由競争が確保できると、電力会社側は主張している。全文
2003年 16 2月19日 エオン社・ルールガス買収の波紋 全文
17 4月16日 高騰するドイツの電力料金自由化の恩恵はどこに 全文
18 6月11日 市場監督機関設置の波紋 全文
19 8月6日 新社長が電力会社RWEを変える 全文
20 10月1日 ドイツ電力自由化政策は失敗か 全文
21 11月26日 シュターデ原子力発電所稼動停止 全文
2004年 22 1月28日 MOX燃料工場の対中輸出 全文
23 3月31日 電力自由化・ある需要家の嘆き 全文
24 6月2日 経済界に歩み寄るドイツのエネルギー政策 全文
25 7月28日 電力価格上昇に悩む産業界・ 全文
26 9月22日 原子力発電所とテロ防御 全文
27 11月24日 ドイツ、託送料金事前認可を部分導入へ 全文
2005年 28 1月26日 ドイツ電力会社の政界スキャンダル 全文
29 7月6日 ロシアに急接近するドイツ・エネルギー企業 全文
30 3月1日 連載 激変!ドイツ電力市場 1 歴史の分岐点 1998年
31 3月2日 2 EU電力指令の衝撃
32 3月3日 3 廃止された地域独占
33 3月4日 4 託送料金をめぐる連盟間合意
34 3月7日 5 連盟間合意の問題点
35 3月8日 6 大幅な価格下落
36 3月9日 7 電力各社の値下げ攻勢
37 3月10日 8 個人顧客は切り替えに慎重
38 3月11日 9 電力取引市場の誕生
39 3月14日 10 業績悪化・価格競争の爪痕
40 3月15日 11 合理化の嵐
41 3月16日 12 相次ぐ企業合併
42 3月17日 13 自由化で生じた寡占状態
43 3月18日 14 独占調査問題委員会の怒り
44 3月22日 15 国境を越えた合併・買収
45 3月23日 16 中東欧に進出するドイツ電力各社
46 3月24日 17 自由化から7年・反騰する価格
47 3月25日 18 電力料金引き上げの背景
48 3月28日 19 アルミ工場の危機
49 3月29日 20 悲鳴を上げる大口需要家
50 3月30日 21 競争無風状態の個人向け市場
51 3月31日 22 ドイツはEUの競争劣等生?
52 4月1日 23 高い電力料金で産業空洞化?
53 4月4日 24 新規参入企業、次々に撤退
54 4月5日 25 電力大手 VS 新規企業
55 4月6日 26 槍玉に上がる託送料金
56 4月7日 27 託送料金の地域格差
57 4月8日 28 初の規制機関設置
58 4月11日 29 電力業界は競争の有効性を弁護
59 4月12日 30 規制機関をめぐる激論
60 4月13日 31 経済省は自由化をこう見る
61  4月14日 32 緑の党・政権参加の衝撃
62 4月15日 33 環境重視のエネ政策に転換
63 4月18日 34 ドイツ人の環境ロマン主義
64 4月19日 35 ドイツ人の環境意識はなぜ高い
65  4月20日 36 脱原子力政策の衝撃
66 4月21日 37 脱原子力合意をめぐる議論
67 4月22日 38 脱原子力合意に環境団体は反発
68 4月25日 39 脱原子力のコスト
69 4月26日 40 廃棄物・列車輸送の憂鬱
70 4月27日 41 最終貯蔵問題の行方
71 4月28日 42 温室効果ガス削減とドイツ
72 5月9日 45 再生可能エネの信頼性と経済性
73 5月10日 46 再生可能エネの将来性
74 5月11日 47 洋上へ向かう風力発電
75 5月12日 48 風力発電のコストは?
76 5月13日 49 経済省と環境省の対立
77 5月16日 50 環境税がやってきた
78 5月17日 51 環境税の効果は?
79 5月18日 52 電力関連税の重圧
80 5月19日 53 脱原子力政策への批判
81 5月20日 54 政権交代と脱原子力
82 5月23日 55 ドイツ市民の原子力観
83 5月24日 56 排出権取引をめぐる激論
84 5月25日 57 排出権と電力会社
85 5月26日 58 ドイツの長期的エネ政策は?
86 5月27日 59 CO2ゼロの石炭火力発電
87 5月30日 60 理想的なエネルギー・ミックスとは
88 5月31日 61 電力料金は今後も上昇か
89 8月31日 電力料金高騰で工場閉鎖 全文
90 10月26日 大連立政権に電力業界は失望 全文
91 12月28日 メルケル政権はエネ・環境政策維持 全文
2006年 92 3月1日 注目のドイツ・エネルギーサミット 全文
93 4月20日 ドイツ・エネルギーサミットの勝者は? 全文
94 5月18日 激論続く排出権取引 全文
95 6月15日 ワールドカップと環境問題 全文
96 7月20日 独エネ市場に新しい風
97 8月17日 欧州の原子力ブームとドイツ
98 9月21日 英国で活発な原子力論議
99 10月9日 RWE原子炉稼動年数延長申請
100 11月1日 EUとロシア
101 11月8日 オフショア風力発電
102 11月15日 欧州大停電の余波
103 11月22日 スペイン・エンデザ買収
104 11月29日 停電でベビーブーム
105 12月6日 実現するか核融合
106 12月13日 ドイツ 排出権削減で論議
107 12月20日 再生可能エネ王国・バイエルン
108 12月27日 ポロニウム殺人事件
2007年 109 1月10日 欧州電力業界の合併ブーム
110 1月17日 ドイツ電力にカルテル疑惑
111 1月24日 ロシアのエネルギー依存問題
112 1月31日 EUの発送電分離提案
113 2月7日 異常暖冬と暴風被害
114 2月14日 米国の新環境政策
115 2月21日 EWEの安売り攻勢
116 2月28日 フォルスマルク原発緊急停止
117 3月7日 EU発送電分離案とドイツ
118 3月14日 独RWEの敏腕社長
119 3月28日 エンデザ買収合戦
120 4月4日 CO2論争と環境ロマン主義